ドナルド・トランプ新米国大統領が現実のものとなり、世界に衝撃が走りました。今年6月の英国のEU離脱の比ではありません。何をしでかすか予測不能、明らかに品性に欠け政治的手腕も未知数の人物。こうした選挙戦でのイメージを変えることが出来るのでしょうか。それにしても、ヒラリー・クリントン氏に代表される、ワシントンを拠点とするエスタブリッシュメント(既成の支配層)への嫌悪感がここまで強いことには驚きました。
 米国は「世界の警察官」の役割を捨てましたが、貿易分野も保護主義、すべてに内向き志向が強まるでしょう。日本には逆風ですが、国の安全保障を考え直す契機になります。激しい中傷合戦は米国内に深い亀裂を残しました。二分した国民が再び一つになれるのか。それとも分断が拡大するのか。来年1月20日の就任式以降、目が離せない展開となるでしょう。改めてポピュリズムの怖さと一票の重さを実感しています。

2016年11月